【リワーク】リフレーミング ひろがる世界

こんにちは。
 
気温がグッと落ち込んで寒くなりましたね。
 
リワークプログラムでは、85期の復職トライアルがはじまりました。
今期もどんなことが起きるのか楽しみですね。
 
「客観的にみる」「思考の柔軟性」「論理的思考」など、リワークの中でもいろいろ考え方を増やしていく練習をしています。物事の考え方、捉え方は、いろいろあります。ひとそれぞれでもあります。同じものを見ていても、ひとによって見え方や感じ方が違うかもしれません。
 
思い込みや決めつけから抜け出すために、
物事をいろいろな角度から見ることをリワークの中でも練習しています。
 
よくある例題をひとつ。“コップに半分の所まで水が入っています”
 
A「あと、半分しかのこっていない(>_<)」と考えるのか、
 
B「まだ、半分もある(⌒∇⌒)」と考えるのか、ひとそれぞれ考え方があると思います。
 
A・Bどちらの考え方が正しいというものではありません。ただ、物事の捉え方はいろいろあるんだなってことです。このような、発想の転換や拡張を「リフレーミング(reframing)」といったりします。フレーム(枠組み)を変えて、別のフレーム(枠組み)でみるという感じのことですね。ただ、フレームというより、メガネ(眼鏡)といったほうがわかりやすいかもですね。
 
ネガティブ眼鏡で世界をみていると、すべてがネガティブにみえてしまう。ちょっと、眼鏡をかえて、ポジティブ眼鏡で世界をみたら、すべてがポジティブに!!
 
これはこれで、ここまで極端な変化だとびっくりしてしまうので、とりあえず、ニュートラルな(中立的な)眼鏡をつけてみると、「ありのまま」の世界がみえるかもしれないです。ですが、なかなか「ありのまま」をみるのは難しいです。
 
自分の価値観だけで物事をみてしまう、決めつけてしまう、思い込んでしまう……
 

そんな時に、他者の力が助けてくれることがあります。
 
他者の眼鏡を通してみたら、違うものがみえてくることがある。
グループワークの中で、「あっ!!」って気づく瞬間でもあります。
 
ひとりでずっとグルグル考えていたことが(自分の眼鏡だけでみていたものが)、他者からの一声で(他者の眼鏡を通してみえたものによって)、解きほぐれていく瞬間、目から鱗的な感覚のような。その瞬間、世界がひろがっていきます。自分のフレームだけでなく、また別のフレームで物事をみることができるのです。一粒で二度おいしい!
 

自分ひとりではみえないものがあります。
ひろがる世界をリワークメンバーとの関わりを通して体験してみてください。
 

また来週です。

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当院では、休職・退職された方を対象にリワークプログラムを行っています。
メンバーで支えあいながら、「主体性」「楽しむ力」を養うこと、取り戻すことをテーマに活動しています。参加をご希望の方は、診察の際に主治医にご相談ください。