おすすめの本紹介
身近にあふれる「心理学」が3時間でわかる本
著 内藤誼人
こちらの本はタイトル通り、私たちの日常生活で感じる心理学を数多く紹介しています。60の身近な事例を取り上げ、図やイラストを交えて説明されています。
難しく書かれていないので、負担もなく楽しく読める本です(^O^)
空いた時間に読んでみて下さい(^^)
とわたり内科・心療内科 スタッフ
こんにちは。
86期復職トライアルも一週間が経ちました。今週はスポーツ講座で「一万歩ウォーキング」にもチャレンジしましたが、なかなかの達成感でしたね。来月のウォーキングは桜が残っているといいなと祈ってます。さて、今週末は大相撲の春場所がはじまります。リワークでは千代丸に注目が集まっています(一部)が、今週末は「走る!」です。
名古屋ウィメンズマラソン・シティマラソンな週末です。
目標を明確にして取り組むことのひとつとしてマラソン大会も活用しています。リワークメンバーと一緒に走ります!
走ること自体は個人的な活動かもしれませんが、一緒に練習したり、一緒に励ましあったり、一緒に大会に出たり。みんなで取り組むことで、また違った体験にもなるのが不思議な競技です。個人競技なのに一体感を感じられる瞬間があります。沿道の応援もすごく力になることを感じられたり、走ってみて気づくことがいっぱいあります。
さてさて、なぜ人は走るのでしょうか? そこに、道があるから...
登山家のジョージ・マロリーがそんなことを言ったとか言わなかったとか
「そこに山(それ)があるから」的な。
乃木坂46も歌ってますね。
♪♪人はどうして走り出したんだろう?ゆっくりと歩いてたほうが楽だったはず♪♪
マラトンからアテネまで走ってしまったから?
メロスが寝坊しながらも、セリヌンティウスのために走ったから?
ランナーズハイに到達したいから?
足を前に踏み出すことの連続ですが、そこに何かを求めているのかもしれないですね。何か探していると迷ってくるので、とりあえず走ってみるのかもしれません。
時に、「走れメロス」はなかなかに深い(かもしれない)お話しでおすすめです。
友との友情のために命がけで走るメロスの英雄譚のような物語として覚えているかもしれません。人によっては、メロスはなかなか悪い奴だな!って思いが出てきたりするかもしれないです。また、何度も読んでいると、愛と友情というか裏切りと信頼をテーマにしたなかなか深いお話し(かもしれない)、太宰治らしいなという印象をもつ作品になるかもしれません。
「人は裏切るもの」という信念にたいしてどうやって反証するか。
「信じる」ことの大切さをどう伝えるか。
言葉だけで伝えることが難しいかもしれません。
だから
「走る」
ことで、何かを伝えようとしている(のかもしれません)
メロスとセリヌンティウスと王様とが織りなす喜劇?悲劇?が、それに対す考え方をみせてくれる素晴らしい作品です。「走れ!!!!!!メロス」「たのむから走ってくれ!!!!」といった感嘆符をたくさんつけたくなるような思いが湧いてきたりもします。最後は、河原でクロスカウンターのような青春描写からの...アレもきっと太宰治のこころの中にある風景を言語化したものなのかもしれません。
「信じること」の大切さと難しさ。「人は裏切るもの」という信念との葛藤は、いつの時代でも考えさせられることだと思います。人間関係をよくしようとか、人との距離感が大切という言葉で言うのは簡単ですが、こころで理解する、腑に落ちることは難しい。そんな思いが、なぜかこのようなお話しになったのかもしれません。個人的な感想なので、文学的な読み解き方がほかにあるかもしれませんのであしからず。
そんな「走れメロス」ですが、文学はちょっと読むのが...と思う方は、
森見 登美彦さんの『新釈 走れメロス 他四篇』(最近では「夜は短し歩けよ乙女」や「ペンギン・ハイウェイ」などがアニメ映画化されてますね)を読むと、現代設定にアレンジがされているので読みやすいです。原作に劣らず、森見さんのメロスもおすすめです。走れメロスに内包されているいろいろな思いをよりわかりやすく描いてくれています。(先に原作を読んでいるほうが楽しめると思います)
何のために走るのか? その問い自体が不問なことかもですね。
♪♪走る 走る 俺たち 流れる汗もそのままに
いつかたどり着いたら 君にうちあけられるだろ♪♪
爆風スランプもそんな感じのことを歌ってます。
走って走って、たどり着いてからですね。
そんな思いを抱きながら、
週末はみなさんがんばって走りましょう!
また来週です。
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うつ病・不安障害などで、休職中・退職された方を対象にリワークプログラムを行っています。メンバーで支えあいながら、「主体性」「楽しむ力」を養うこと、取り戻すことをテーマに活動しています。参加をご希望の方は、診察の際に主治医にご相談ください。
本当の自分が分かる!人生が愉しくなる!
色の心理学
佐々木仁美 監修
この本は、選ぶ色によって分かる本当の自分や相手のこと。色を上手に使いこなす方法などが紹介されています。
選んだ色は潜在意識や心理状況を表す鏡とも言えるとのことで、それぞれの色を選んだ意味や心理状況が分かりやすく説明されています。色の意味を理解すると、本当の自分がわかったり、相手の性格や特徴などもわかったりするだけではなく、色を様々なシーンで活用することで、人生が愉しくなるかと思います。!
特に、色ごとの性格分析や、色の組み合わせ方は普段の日常生活で大いに役立つかと思います。自分の身近にいる、家族や友人がどんな色を選ぶのか気になるところですね・・・!
色を効果的に使って、自信の心も身体もより豊かになればいいですよね(^O^)
本書は、図も多く、とても分かりやすく説明が書かれており、読みやすい本です。
是非、読んでいただければと思います。
とわたり内科・心療内科 スタッフ
ポケットの中の祈り 26人のアンソロジー
いのちのことば社フォレストブックス
日々生きていると、時に「なぜ、こんな苦難が自分に降りかかるのか…」と、打ちひしがれるような思いになることがあります。
カウンセラーであってもそれは同じです。
表面的には普通にしていても、人に会って愉快に過ごすようなエネルギーはとてもない時に、ふと目にした言葉が、あたかも一筋の光のように、私たちの目の前を明るくしてくれることがありますね。
この本は、クリスチャンの作家、哲学者、芸術家などの著作から、そんな一筋の光につながるような詩文を集めて編まれています。自分の置かれた状況で、どの人のどの言葉が響くかが変わってくるのも面白いものです。お気に入りの言葉が見つかったら、自分の大事な言葉として、時おり思い出してみると、気持ちがすーっとなったり、顔を上げてみようかという思いになるかもしれません。
小説を読む気力がない時でも、こういった短い文章なら、パラパラと眺めやすいと思います。ぜひお手に取ってみて下さい。
カウンセラー 木下 芳美
MISSION ミッション 僕たちは、何のために働くのか
著者:岩田松雄
人がなぜ働くのかを自然に読み解くことができる、誰にでも読みやすい自己啓発本です。岩田さんの組織論も学べる作品で、スタバへの秘話も体感できるのが魅力的なポイントです。
日々の業務に追われ、毎日を過ごしているけれど、「これでいいのだろうか」なんて思いが頭をよぎったことがないだろうか。
働く理由。私たちはなぜ働くのか。それは「やり方」ではなく「あり方」だ。「どんな仕事をするのか」でもなく「どうやって働き方を変えるのか」でもなく「なぜ」働くのか。
とても心に響く言葉が詰まっている本です。
皆さまも是非読んでみて下さい。
とわたり内科・診療内科 スタッフ
《チリンのすず》
作・絵 やなせ・たかし
これは大人のための絵本です。
チリンという名前の子ひつじが、母を殺したオオカミに復讐する物語です。作者はアンパンマンを描いた、やなせたかしさんです。そのためか、私はこの絵本を読むとアンパンマンマーチの歌詞が思い浮かびます。「愛と勇気だけが友だちさ~♪」
チリンは正義を貫くために、愛と勇気を振り絞って復讐をします。心理学において愛はとても重要なことばです。自己愛、他者愛、人類愛・・・。
人は社会的な動物なので、愛し愛されることで心が育っていきます。そして、愛を実践するためには時として勇気が必要となってきます。自分をゆるし、他者をゆるす勇気です。
復讐をとげたチリンには、今後自分をゆるす勇気が求められるでしょう。チリンの友だちは、愛と勇気だけだからです。そして、私たちに必要な友だちも・・・。
臨床心理士 金井
栄養素キャラクター図鑑
監修:田中明・菊池桂子
イラスト:いとうみつる
「大人も子供も楽しめる栄養学の入門書」としてベストセラーになった本です(*^_^*)
・栄養素って何?
・ビタミンやミネラルにはどんな種類がある?
・コレステロールのLDLとHDLの違いは?
・・・など、栄養に関する基本の情報をキャラクター化された栄養素たちを通じて楽しく知ることができます。
非常に分かりやすく書かれていますが、ポイントはきちんと押さえられており充実した内容になっています。
「栄養について知りたいけど、何を読めばいいか分からない」そんな方は、ぜひこの本から呼んでみて下さい!
栄養素は食事からとれれば良いですが、不足しがちなものや、体調を整えるために積極的にとりたいものはサプリメントを適切に使ってとることをお勧めします。
保健師 宮城谷
錯覚の科学
著:クリストファー・チャブリス ダニエル・シモンズ
今回おすすめさせていただく本は、「錯覚の科学」という心理学ノンフィクションです。なんだかちょっと難しそうなタイトルですが、訳文は読みやすく、とても面白いので、普段ノンフィクションは読まないという人にもおすすめです。
この本は、『錯覚』という誰もが体験する不思議な知覚をテーマにしています。
皆さんもだまし絵やトリックアートなどをどこかで一度は見たことはあるのではないでしょうか。あれは目の錯覚というものを利用した代表例ですが、他にも注意力や記憶力、自信、原因など様々な種類の錯覚が実はあるのです。
著者の2人は心理学者で、「見えないゴリラ(The Invisible Gorilla)」という心理実験を行い、大きな注目を浴びました。
見えないゴリラ?ずいぶん変わった名前の実験ですよね。実際、実験内容もとてもユニークです。
「見えないゴリラ」とは、人が何かに熱中しているとゴリラの着ぐるみが目の前にいても簡単に見逃してしまうことを示した心理実験です。
バスケットボールの試合の動画を見てパスの回数を数える課題を与えられると、多くの人は試合中コートにゴリラの着ぐるみを着た人が乱入してきてもまったく気付けないというのです。
「そんな馬鹿な」「私なら見逃すはずはない」って思いますよね。そう思った人ほど、この注意の錯覚に陥る可能性があります。
この実験は、人の注意力というものがいかに不完全なものかを示しています。人の知覚というものは、本来マルチタスクには向いていないものらしいのです。
ちなみにこの「見えないゴリラ」は、2004年にイグノーベル賞(ユーモアのある研究に与えられる賞)を受賞しています。
他にも、錯覚によって起きた実際の事件や実験が多数紹介されており、どれも自分の持っていた常識が覆るような、それでいて知的好奇心をそそる内容になっています。
この本を読むと、人がいかに自分の都合の良いようにものごとを捉えているのか、いかに自分の脳があてにならないかを思い知らされるのですが、だからこそ人間って面白いなと感じていただける一冊なのではないかと思います。
臨床心理士 服部 正嗣
~あらすじ~
のんびり、おっとりなかば君がいろんなお仕事に挑戦します。
消防士、船乗り、パイロット。やる気を出して、バレリーナやピアニストにも挑むけれど、結果はいつもずっこけて残念ながら失敗ばかり・・・。でも、そんなことではへこたれません。
一休みしてぼとぼとやっていこうよと、かば君らしさで乗り切ります!
~みどころ~
大阪弁、きれいな色、おしゃれな絵!どこかミスマッチ的なところが面白いです!!
一生懸命なのに失敗続き、でもめげない!かば君を見ていると私も頑張ろーって思います!
ぜひ、読んでみて下さい!(^^)!
とわたり内科・心療内科 スタッフ一同