【リワーク】色づく世界の

こんにちは。
 
リワークプログラムは、今日で【84期】復職トライアルが終了しました。
4週間のトライアル期間も終わってみるとあっという間という感じですね。
 
今期も段階的にメンバーそれぞれのがでるようになり、それが混ざり合って、結果としてすごくカラフルな84期となったのではないでしょうか。大切なのは、時間の経過とともに色が増えていったということかなと思います。
 
「色が増える」から連想される映画に『カラー・オブ・ハート』という作品があります。
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“白黒ホームドラマの世界に迷い込んだ双子の兄妹の影響で、刺激のない同じ毎日を繰り返すモノクロの世界が次第に色づいていく…。”(文字通り、モノクロの世界に色がついていく手法(パートカラー)で世界が色づいていく表現が素敵です)。
 
刺激がなく白黒で、ある意味で安定した世界に、あることをきっかけに、新しい価値観や考え方がうまれることで世界が色づいていきます。新しい認知がうまれ、忘れかけていた喜怒哀楽を感じる中で、世界に色が増えていきます。
 
今まで気づいていなかった自分に出会う瞬間のような。
 
しかし、世界が色づいていく急激な変化に適応できない人たちが「色づいた世界」を否定しようとする。そんな人間のこころの複雑さを描いているのはさすがだなと思います。急激な変化には不安な恐怖がついてきます。その変化を受け入れていくことは大変なことですが、その過程で世界が色づいていく。こころが成長していく。
 
ひとそれぞれ成長の速度は違います。よいと思っていることでも、それを受け入れていくための準備や体験が必要になります。頭でわかっていても、こころにピタッとこない。そんなことがリワークの中でもいっぱいあると思います。
 
今までの自分の価値観にないもの触れることの喜び、その裏にある驚きや不安。それを主体的に受け入れていくまでの道のりをリワークメンバーとともに体験できる場所がリワークルームですね。そこで生まれた色が混ざり合って、虹色になるか、真っ黒になるか。実はとっても紙一重なことかもしれません。混ぜ方がほんの少し歪んでいくこと、視野が少し狭くなっていくことで世界の色は混沌としてしまう。ひとりでは気づけないことがあります。そんな時には、仲間の力、他者の力が潤滑油になるのかもしれません。
 
84回の復職トライアルを振り返っても、同じ色はないような気がします。不思議なことです。今期の体験はメンバーそれぞれの中でどんな色になったのでしょうか?
 
ここでの体験からメンバーそれぞれの色があふれ、リワークルームの枠を超えて、復帰していく世界に色があふれていくいいなと。そんなことが思い浮かんだ84期の最終日でした。
 
そして、忘れてはいけないのは84期はアジアカップと共にありました(きっと)。
決勝の日本vsカタール。そこでは、どんな色が、どんなドラマが生まれるか楽しみですね。
 
また来週です。
 
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当院では、休職・退職された方を対象にリワークプログラムを行っています。
メンバーで支えあいながら、「主体性」「楽しむ力」を養うこと、取り戻すことをテーマに活動しています。参加をご希望の方は、診察の際に主治医にご相談ください。