【リワーク】「伝える」から「伝わる」へ

こんにちは。
 
3月になりました。この時期は、新学期や新社会人など年度の切り替わりで、前に進もう!ってパワーと、前に進まなきゃ!って焦りが混ざり合って、気持ちがバタバタしてしまう時期でもあります。あまり惑わされずに、自分のペースでいきましょう。
 
さて、リワークプログラムは今週で85期トラアイルが終了しました。
それぞれが密度の濃い時間を過ごせていたら幸いです。
 
最終週では「伝わる」ことに意識を向けてみることを伝えました。
 
自分の思いや考え方を「伝える」(言う)ことだけでなく、相手に「伝わっているか?」を意識してみることを。
 
自分の思いや考えを言語化して、言葉として発することにチャレンジすることも大切です。自己表現や自己主張もトレーニングのひとつです。グループワークを繰り返す中で、少しずつ「伝える」(言う)ことができるようになってきます。
 
そこで次のステップとして、伝えた言葉が相手に伝わっているか?ということに意識を向けてみました。思ったことを言うだけの一方通行では、コミュニケーションといえないです。双方向がキーワードです。
 
(*’▽’)<伝える ⇒ 伝わる?>(´・ω・`)
 
コミュニケーションは双方向なものなので、一方通行なのは「つぶやき」や「押しつけ」といった感じでしょうか。「押しつけ」な言葉は、日常にはたくさんあったりしますね。上司が「前にも言っただろ?なんでできないんだ!!」のようなことってありますよね。「言った」けど「伝わってない」からできないのだけど、正直に返答してしまうと火に油を注ぐような展開になりそうです。
 
わかりやすい言葉で伝えることも大切です。自分の頭の中にあるイメージや知識を、相手にわかるように言語化するというのはなかなか難しいです。難しいですが、うまく伝わると思いや考えを共有できるので、一緒に行動したり、目的に向かって行動しやすくなります。
 
(*’▽’)<伝える ⇔ 伝わる>(‘◇’)ゞ
 
ちょっと勇気がいるかもしれないですが、相手に自分の思いや考えが伝わっているかを確認することも大切です。一方的に話しをするだけでなく、相手に考える時間をつくることや、伝わっているかを確認することなど、相手のことを考えて伝えていくことができると伝わりやすくなります。「伝わった?」と勇気をだして聞いてみよう。
 
もちろん、受け取る側も「知ったかぶり」をしないことも大切です。よくわからないときは「どういう意味?」とわからないことを質問することでコミュニケーション(双方向のやりとり)になります。わかったふりをして、後で大ごとになることもありますから。
 
(*’▽’)<伝える ⇒ はいはい>(`・ω・´) ⇒ ?(大ごとに)
 
日常生活のコミュニケーションで、双方向のやりとりができているでしょうか?思い返すと・・・けっこう一方通行な時ってあると思います。自分の思っていることは、相手も思っているはずって思い込みが強くなっていたり、それって常識でしょ!!と決めつけすぎていたり・・・・
 
「伝えたい」ことが「伝わる」と安心します。
 
ホッとしますね。ちょっとうれしくなるかも。反対に「伝わらない」とイライラしたり、悲しくなったりします。コミュニケーションって不思議ですね。言わずとも理解しあえればよいのに。そうすると「空気を読む」とか「察する」とかって、ものすごいことなのかもしれませんね。超能力?読心術?のような必殺技かな。実際は、「空気を読んでるっぽい」「察してるっぽい」ような一方通行になっていることもありそうですね。
 
人と人が分かり合うこと
 
当たり前のようで、当たり前でないこと。なかなか難しいことだからこそ、分かり合えた時のよろこびが大きいのかもしれません。思いがすれ違ったり、かみ合っていなかったりするときに、伝え方だけでなく、伝わっているかに意識を向けてみると視野が広がるかもしれません。また、わかりやすい言葉で伝えたとしても「伝わる」までの時間も人それぞれ。それを、ゆっくり待てるようなゆとりもほしいですね。
 
双方向なのがコミュニケーション
 
お互いがお互いを思いやる、伝えあう・・・そんな時間をもてること、つくることが分かり合う第一歩なのかもしれないですね。

 

また来週です。

 

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うつ病・不安障害などで、休職中・退職された方を対象にリワークプログラムを行っています。メンバーで支えあいながら、「主体性」「楽しむ力」を養うこと、取り戻すことをテーマに活動しています。参加をご希望の方は、診察の際に主治医にご相談ください。