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おしらせ

【リワーク】グループからチームへ

2019/01/25

こんにちは
 
84期復職トライアルも3週目が終了しました。
来週が最終週で、「リワーク発表会」もあります。
 
当院リワークプログラムは、人間関係づくりを大切にしています。
そのための必要な要素のひとつは「コミュニケーション」です。
 
他者とのコミュニケーションにはストレスがつきもの。コミュニケーションを深めることで人間関係がつくられるとわかっていても、ちょっと面倒だなと思うかもしれません。
 
でも、ちょっと面倒なことって大事だったりします。
 
やめるのは簡単だけど続けると何かうまれてくる可能性があったり、そのひと手間がよいスパイスになったり。でも、ちょっと面倒かもなんですけどね。
 
リワークの経過でみていくと、最初は「復職」「再就職」を目標に集まった不特定多数のメンバーの集団(グループ)が、紆余曲折、切磋琢磨しながら自己成長や個人の目標達成だけでなく、他者の成長や目標達成も含めて、復帰をめざすチームへと変容していくことがあります。個人の目標達成だけでなく、リワークプログラムに関わるみんなの目標達成や成長を促していくようなチームになっていくことが。
 
自分のことだけでなく、他者のこともみることができる視点が増えていくのかもしれません。なかなか難しいことですけど、目指してみるのもありかもしれません。
 
毎日のトレーニングの中で、メンバー間のコミュニケーションが増え、コミュニティ(共同体)として安心感が生まれ、一歩踏み込んだコミュニケーションができるようになる。お互いが一歩踏み込むことで混乱や衝突もうまれたりします。しかし、それを繰り返すなかで、チームとしての土台ができ、みんなで成長していこうという推進力や一体感がうまれてきます。
 
ひとりではできないこと。
リワークでは、他者の力、チームの力をサポート資源として活動していきます。社会生活や日常生活の中で、チームとしての一体感や達成感を得られる場所はどのくらいあるでしょうか?探してみると、灯台下暗しで意外なところにあるかもしれません。みつからなくても大丈夫。
 
みつからない場合は、これからつくっていきましょう。
 
復職トライアルの終盤になると、チームとしての成長を考えるきっかけが増えてきます。トライアルチームはどのような変化を遂げたのか?そして、チームの成長が、個の成長につながったのか?など、いろいろ思いがめぐります。その体験をされた方々が何を感じるのか、気づいていくのか。最終週は、そんな一か月を振り返っていく週でもあります。個人としてだけでなく、チームとしての1ヶ月の歩みも振り返ってみましょう。
 
ちょっと面倒なことでも、ひとりではなく仲間と一緒なら、チームとしてなら一歩踏み出せるかもしれません。
リワークでの体験が成長やスキルアップにつながることを願っています。
 

最後に、今回のテーマにも関連した書籍の紹介です。
 
グループがチームになるには?グループとチームの違いは?チームづくり(チームビルディング)についてはコチラの書籍がわかりやすいです。スポーツだけでなくビジネスからプライベートまでチームづくりについてのノウハウがつまっています。管理職の方にもおススメです。
 
「今いるメンバーで「大金星」を挙げるチームの法則――『ジャイアントキリング』の流儀」 仲山 進也 (著)
 
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来期のスケジュールはコチラ >>>> リワークスケジュール2019年2月
※パスワードはリワークプログラム内に掲示してあるものです。
 
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当院では、休職・退職された方を対象にリワークプログラムを行っています。
メンバーで支えあいながら、「主体性」「楽しむ力」を養うこと、取り戻すことをテーマに活動しています。参加をご希望の方は、診察の際に主治医にご相談ください。

【リワーク】「育つ」環境

2019/01/18

こんにちは
 
84期復職トライアルも2週間が経過しました。
 
今回はリワークプログラムを行う環境のお話しです。
「育てる」のではなく「育つ」環境づくりについて。
 
治療者が治す、指導者が育てるのではなく、メンバーが主体的に楽しみながら育っていく環境があるといいなと日々考えています。
 
「安心を感じられる環境(安心感のある場)」
 
リワークでは、自分の考え方や行動を振り返ることや仕事や病気に向き合うことなど、受け入れたくないこと、みたくないことを考えていくことがあります。自己分析から自己否定的な認知に捉われたり、他者からの指摘や言葉につらい思いを感じたりする可能性もあります。そんな負荷のかかる場合でも、安心感のある場があることで、「やってみよう」と思えたり、転んでも立ち上がるための勇気が湧いてきたりすることにつながるのではないかと思います。
 
「凹んでも、元に戻る力」(レジリエンス)
 
そんな場所をリワークメンバーみんなでつくっていくことができるといいなと思っています。大切なのはメンバーでつくる環境であること。スタッフもメンバーも一緒に。失敗しても、もう一度チャレンジしてみようと思える場所。転ばないことではなく、転んだときに立ち上がる力が湧いてくる場所に。
 
これはリワークプログラムや病気のリハビリに限ったことではないのかなと思います。子育て、教育、人材育成など、人生の中には人が育つ、人を育てる場面がいろいろあります。それに関わる人や役割、職業もいろいろです。どうやったら人が育っていくのか、正解があることではないと思います。個別に対応していくのは大変かもしれませんが、平均化して○○をすればよいということではないのかなとも思います。もちろん「育てる力」も大切だと思いますが、教えすぎたり、過保護になりすぎてしまい自由に育つことを邪魔していることもあるかもしれないので注意したいことですね。
 
「主体的に行動する力」「楽しむ力」を増やしていく
 
「育つ」環境があることで、それぞれの個性や特徴が自然と育っていく可能性があるのではないかなと思います。うまく育てることで予想通りの花が咲くこともひとつの結果ですが、個々が主体的に育っていくなかで、予想外の、予想以上の花が咲くことになったらびっくりします。リワークに参加する皆さんの中にも、そんな驚きや発見が芽生えることがあるといいなと願っています。
 
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当院では、休職・退職された方を対象にリワークプログラムを行っています。
メンバーで支えあいながら、「主体性」「楽しむ力」を養うこと、取り戻すことをテーマに活動しています。参加をご希望の方は、診察の際に主治医にご相談ください。

マインドフルネス講座

2019/01/15

2月のマインドフルネス講座のお知らせ

講師:服部カウンセラー

*日程
2月19日(火)、26日(火)、3月5日(火)、12日(火)
毎週火曜日の全4回
*時間18:00~19:00

ご興味のある患者様、診察時に医師にお申し付け下さい。
保険算定上、参加できない方もいます。
受付で確認しますのでお声掛け下さい。

マインドフルネス講座

 

【リワーク】復帰はゴールではなく通過点

2019/01/11

こんにちは。
 
リワークプログラムは84期復職トライアルがスタート。
初週は、いつもどおり「目標設定」がテーマです。
 
「復職・再就職」は通過点で、ゴールではありません。そこを通過して、その後の人生を主体的に、楽しみながら活動することにつなげていくことをめざしていきます。
 
何を目指しているのか、目標をどこに設定しているのか、メンバーそれぞれが求めているものを言語化すること、視覚化することで明確にし共有していきます。自分ひとりではみえなかったことが見つかったり、一緒に切磋琢磨すること、サポートしあうことにもつながってきます。
 
短期目標、中期目標、長期目標と目標にもいろいろあります。目標を達成するために、スモールステップで、段階的に取り組むことをひとつの考え方として取り入れています。
 
たとえば、サッカー日本代表がアジアカップに挑んでいます。その代表の目標はどこに設定されているのでしょうか?目の前の試合に勝つこと(短期目標)なのか、アジアカップで優勝することなのか(中期目標)、後のW杯で優勝することにつなげることなのか(長期目標)。「目標設定」そんな視点をもってみることで、何か発見があるかもしれません。サッカーだけでなく、自分の好きなこと、興味があることを通して考えてみることで気づきが生まれることもあります。「楽しむ力」楽しみながら自己成長・スキルアップにつながるのもいいかなと思います。
 
復帰までの道のりをどのように進んでいくか、復帰後にどこを目指していくか。ひとりで考えるのは大変かもしれませんが、みんなで考えることができる場所がリワークでもあります。人間関係のストレスによって病気になる方は多いので、人間関係を避けたくなる気持ちが強くなりリワーク参加を迷っている方もいると思います。
 
人間関係で傷ついた心ですが、人間関係によって癒されていくこともあります。人と人との関係やつながりについて再考するきっかけになるかもしれません。「とりあえず やってみる」な感じで一歩を踏み出してみてはどうでしょうか。

 

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当院では、休職・退職された方を対象にリワークプログラムを行っています。
メンバーで支えあいながら、「主体性」「楽しむ力」を養うこと、取り戻すことをテーマに活動しています。参加をご希望の方は、診察の際に主治医にご相談ください。

 

推薦図書 part13

2019/01/11

ポケットの中の祈り 26人のアンソロジー

いのちのことば社フォレストブックス

日々生きていると、時に「なぜ、こんな苦難が自分に降りかかるのか…」と、打ちひしがれるような思いになることがあります。

カウンセラーであってもそれは同じです。

表面的には普通にしていても、人に会って愉快に過ごすようなエネルギーはとてもない時に、ふと目にした言葉が、あたかも一筋の光のように、私たちの目の前を明るくしてくれることがありますね。

この本は、クリスチャンの作家、哲学者、芸術家などの著作から、そんな一筋の光につながるような詩文を集めて編まれています。自分の置かれた状況で、どの人のどの言葉が響くかが変わってくるのも面白いものです。お気に入りの言葉が見つかったら、自分の大事な言葉として、時おり思い出してみると、気持ちがすーっとなったり、顔を上げてみようかという思いになるかもしれません。

小説を読む気力がない時でも、こういった短い文章なら、パラパラと眺めやすいと思います。ぜひお手に取ってみて下さい。

カウンセラー 木下 芳美

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